2024日本絶対流行るおすすめカラー/アイテム/ブランドをご紹介

2024年に日本で絶対流行るおすすめのカラー、アイテム、ブランドの紹介

藤原ヒロシ × ポケモンの全貌が日本初公開 「誰もが着られるデザインにした」

藤原ヒロシとポケモンの合同プロジェクト「サンダーボルト プロジェクト(THUNDERBOLT PROJECT)」は「アマゾン ファッション ウィーク東京(Amazon Fashion Week TOKYO以下、AFWT)」最終日の10月20日、渋谷ヒカリエのヒカリエホールAで国内初となる展示を行なった。商品の他、10月にニューヨークで開催されたフェス型イベント「ハイプフェスト(HYPEFEST)」での商品発表の映像を公開した。

お披露目された商品はTシャツやフーディー、ブルゾンの他、キャップやトートバック、コインケース、ピカチュウのぬいぐるみなどさまざま。藤原ヒロシが手がける「フラグメント デザイン(FRAGMENT DESIGN以下、フラグメント)」のロゴや「サンダーボルト プロジェクト」仕様のロゴの他、シルエットのみにしたり、オールブラックにしたりしたピカチュウを各アイテムに施している。展示に合わせ、来場した藤原ヒロシはプロジェクトについて「『フラグメント』のロゴは雷で、ポケモンも雷がアイコンとなっていて不思議と親和性があった。アイテムは若い子に人気のポケモンを、誰もが着られるように意識してデザインした。プロジェクトを通じて、ポケモンの人気が自分の想像以上だったということも分かった。これからも続けていく予定なので、楽しみにしていてほしい」と語った。

商品の展示に合わせ、年内に国内で予定しているポップアップストアの最新情報を発表した。第一弾として、藤原ヒロシの「ザ・コンビニ(THE CONVENI)」とタッグを組み「銀座ソニーパーク(GINZA SONY PARK)」に年内にオープンする。発売するアイテムは未定。


メンズショー来場者スナップ ブランド愛がさく裂した“黒の対決”

2019-20年秋冬シーズンのパリ・メンズ・ファッション・ウイークで、現地時間17日に「ヨウジヤマモト(YOHJI YAMAMOTO)」が、同18日に「コム デ ギャルソン・オム プリュス(COMME DES GARCONS HOMME PLUS以下、オム プリュス)」がランウエイショーを行った。日本を代表する両ブランドに共通しているのは、国内外に熱狂的なファンを抱えていること。流行に左右されることなく、一途にブランドを愛し続ける顧客が多く、ショー会場にはそんなファンが多数訪れる。

「ヨウジヤマモト」の来場者は、ボリュームのあるシルエットをそれぞれの体型に合わせてアレンジするスタイリング功者が目立った。個性の強いプリントアイテムを、自らのキャラを熟知して取り入れる着こなしはファンならでは。足元は「バレンシアガ(BALENCIAGA)」の“トリプル S(TRIPLE S)”や“トラック(TRACK)”など、ダッド系シューズと好相性のようだ。

「オム プリュス」の来場者は、ジャケットやチェスターコートのきれいな着こなしが印象的。ただ決してコンサバではなく、スタイリングやアクセサリーで破壊的要素を加えてパンクやクレイジーに仕上げていた。「ナイキ(NIKE)」とコラボレーションしたシューズを着用しているファンも複数見られた。また、「ヨウジヤマモト」の象徴的なコートをまとう来場者もいた。

両者共にキーカラーの黒いコーディネートが多数の“黒の対決”は、「ヨウジヤマモト」の着用者がわずかに上回っていた印象。しかし個性の強さは「オム プリュス」も全く引けをとっておらず、互いに譲らない結果となった。


エルメスが化粧品をスタート アクセル・デュマCEOがロレアルの取締役会を退任

アクセル・デュマ(AxelDumas)=エルメス・インターナショナル(HERMESINTERNATIONAL)最高経営責任者(CEO)がロレアル(L’OREAL)の取締役会を退任した。「エルメス」は化粧品のローンチを予定しており、利害の対立を防ぐためだという。

「エルメス」は化粧品の製造は外部に委託しつつも、プロデュースなどは全て自社内で行う。主にフランスとイタリアで生産する予定だ。先日行われた記者会見でデュマCEOは「とてもエキサイティングなプロジェクトだ。だが化粧品市場には多くの競合もいるため、リスクも大きいビジネスだ。そんな中、われわれは自分たちだけのポジションを確保しなければならない。また製品はまずは『エルメス』の店舗で扱い、その後様子を見てほかの販売チャネルも検討するなど、全て慎重に進める予定だ」と語っていた。

エルメス」はすでに大きなフレグランスビジネスを抱えており、昨年の売り上げは3億1170万ユーロ(約392億円)を記録した。一方でロレアルは「ランコム(LANCOME)」「ジョルジオアルマーニビューティ(GIORGIOARMANIBEAUTY)」「イヴ・サンローラン(YVESSAINTLAURENT)」「ロレアルパリ(L’OREALPARIS)」など数多くのカラーコスメブランドを展開している。2018年においてメイクアップがロレアルの中で2番に大きな事業になり、全体の売り上げの269億ユーロ(約3兆3894億円)のうち27.4%を占めた。なおロレアルの調査によると昨年の世界のビューティ市場のうちメイクアップは2000億ユーロ(約25兆円)以上を売り上げ、ロレアルのメイクアップの売り上げはその約19%を占めたという。


AOKIが女性管理職の服を改革 3Dスキャナー計測で新商品

AOKIは40〜50代のミドルエイジ女性に向けたビジネスウエアの新ライン“AOKIウーマンスタイル”を11月1日に全店とオンラインストアでスタートした。女性の年齢に伴う悩みとして上がっていた体形の変化や着用感の不満を解決すべく企画されたもの。ニットジャケットやカットソー類、セットアップスーツなどをそろえる。価格はニットジャケットが1万5000円、カットソーが6900円、スーツのジャケットが2万3000円、ボトムス、スカートが1万2000円。今後も商品を拡充し、3年後には売上高50億円を目指す。

新ラインは、帝人フロンティアと3Dスキャナーによる人体計測サービスなどを行うビーエム・ディーシステムと協業して製作。ビーエム・ディーシステムが年代別に3D計測したサイズのビッグデータを活用し、40~50代のためのAOKI独自の7~15号までの型紙を開発した。

発売日に合わせて開催された製品発表会で、AOKIの中川勲・商品部レディース責任者は「女性活躍推進法が実施されて以降、働く女性は増加している。AOKIでも女性のお客さまが10年ほど前に比べて10倍以上になり、売り上げの20%を占めている。それに伴い、現状のビジネスウエアに対するリアルな声がミドルエイジ層の方を中心に上がってきており、新たな商品開発に踏み切った」と経緯を説明する。

製品説明後行われたトークセッションには、“AOKIウーマンスタイル”の開発に社外取締役として参加した尾原蓉子ウィメンズ・エンパワメント・イン・ファッション会長と同ラインのアンバサダーである女優で作家の中江有里が登壇した。同ラインのスーツを着て登場した中江は「最初に着たときに全く無理がない商品だと感じた。今までは自分が着たいと思っても商品がなかったり、着てもしっくりこなかったりと、オシャレに消極的になってしまうシーンが多かった」と感想を述べた。開発に関して、尾原会長は「女性がプライドを持って働くためには服が非常に重要な役割を担っている。ただ服を着るのではなく、美しく着ることができるようにこだわって作られた“AOKIウーマンスタイル”が、女性の社会進出にも寄与することを願いたい」と期待する。


ファッション業界のサステナをリードするケリングが推進するEP&Lって何? 開発者に聞く

「グッチ(GUCCI)」「サンローラン(SAINT LAURENT)」「バレンシアガ(BALENCIAGA)」などを擁するケリング(KERING)はサステイナビリティーの追求に積極的だ。同社は2018年の世界経済フォーラム、通称ダボス会議で、サステイナビリティーの観点から世界各国の企業を評価する“Global 100 Most Sustainable Corporations in the World”で、アパレルではトップの47位にランクインした。現在欧米では、地球環境保護に貢献できなければ企業としても存続すべきではないという考えがあるほどで、企業はサステイナビリティーレポートを公開し、自社の活動をアピールする。

同社がリードしている理由は、トップのフランソワ・アンリ・ピノー(Francois-Henri Pinault)会長兼CEOの考え方にある。それは、「ラグジュアリーとサステイナビリティーは同一であり、サステイナビリティーは私たちにとって不可欠であるだけでなく、ビジネスを成功に導くものである。創造性と革新性の源であり、品質と信頼も保証するもの」というものだ。

ケリングの取り組みの中で画期的だったのは、バリューチェーン内で創出する環境負荷を数値化した環境損益計算書(EP&L:Environmental Profit and Loss)の開発だろう。開発に2年を要し、さらに2015年5月にオープンソース化している。

EP&Lは、廃棄物、大気汚染、水使用量、水質汚染、土地利用、炭素排出量の6つの項目と、578の工程、107の素材、126カ国(国によって社会的・環境的背景も異なることを加味)を対象として数値化している。

開発から携わったというマイケル・ボイトラー(Michael Beutler)=ケリング・サステイナビリティー・オペレーションズ・ディレクターは、「EP&Lは人々の考え方とマネジメント法を変えた」と胸を張る。

「EP&Lは限りがある空気や水、人間が暮らすために必要な資源の価値を測定し、当社の企業活動がそれらに与える負荷を理解し、協働することで資源の保全を推進することが狙いだ。私たちはEP&Lを2025年までに15年と比較して40% 削減する目標を立てている」。

17年の負荷の内訳は、原材料と素材の生産に66%、素材のなめしなどの加工に10%、パーツ製作と縫製に13%、ロジスティックスと店舗に10%だ。「当初は、実際に目に見えるもの、つまり最終段階の10%ばかりがフォーカスされていたが、実際には90%がサプライチェーンから生じている負荷である。(EP&Lの開発で)考え方を変えたという点がポイントだ。マネジメント法を変える重要な取り組みだった」と語気を強める。

「ファッションは農業から、ジュエリー&ウオッチは鉱業から始まる。だから、原材料の希少性について最も力を入れて取り組んでいる」と言う。そこには気候変動や生物多様性の変化が大きく影響している。

「生物多様性はいったん失われると元に戻すことができない。例えば、ここ10年間のカシミヤヤギの頭数の変化に注目したい。カシミヤのセーターやマフラーを作るには多くのヤギが必要だ。しかし、ヤギは草地を食べ尽くす。そうして食べ尽くされた大地の土壌は緩くなる。ゴビ砂漠の砂嵐はただでさえ強いが、それがさらに悪化する。悪化した砂嵐は北京まで到達し、それを嫌った北京市はヤギの頭数を制限し、結果としてカシミヤの価格が高騰した。将来にわたり原材料を供給していくためには、資源を守って上手に管理する必要がある」と指摘する。そのためにケリングは、ウール、シルク、カシミヤなどそれぞれの素材ごとに、最善のケーススタディを示し、サプライヤーにその方法をシェアしている。

ケリングがサステイナビリティーの分野で高く評価されているのは、あらゆる視点から分析して産業全体の仕組みや考え方から変えていく点だろう。


伊発欧州ストリートシーンの開拓者、スラムジャムが説く現在のストリートシーン

1989年にルカ・ベニーニ(Luca Benini)が創業したスラムジャム(SLAM JAM)は、ミラノなどイタリアのファッションシーンの中心地から離れた古都フェラーラを拠点としながらも、ヨーロッパ全体におけるストリートシーンを底上げし導いてきた。日本ではあまりなじみがないかもしれないが、彼らはディストリビューターとしていち早く「ステューシー(STUSSY)」や「カーハート WIP(CARHARTT WIP)」をイタリアで取り扱い、「ネイバーフッド(NEIGHBORHOOD)」や「ビズビム(VISVIM)」といった日本のブランドをヨーロッパに広めた立役者だ。リテーラーとしても実店舗をオープンし、「マーティン ローズ(MARTINE ROSE)」とスポーツメーカー「ナパピリ(NAPAPIJRI)」のコラボライン“ナパビリ マーティン ローズ”を仕掛け、「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」の“レッドレーベル(RED LABEL)”をディレクションするなど、創業当初から現在に至るまでストリートシーンをけん引する存在として君臨してきた。

創業から30年、スラムジャムがスラムジャムとして常にあり続けられた理由とはーー東京での初のポップアップストアに合わせて来日した主要メンバーのカルロ・ティネッリ(Carlo Tinelli)=マーケティング・ディレクターとルカ・フェラーリ(Luca Ferrari)=セールス・ディレクターの2人に、リテールを始めたきっかけや、熱狂を生んだ「ナイキ(NIKE)」とのコラボスニーカー、「リスペクトする」と話す日本のブランド、そして思い描く青写真まで話を聞いた。

30年前にディストリビューションからビジネスをスタートしましたが、リテーラーとして事業を拡大することになったきっかけは?

いろいろな店舗に卸すディストリビューションでの成功から、自然とリテールを手掛けるようになったんだ。ディストリビューションとリテールは全く違うビジネス形態だから、2つのチームを作って、焦らず失敗しないように慎重に進めた。僕らはクリエイターではなく、DJのようにブランドをセレクトをすることが仕事だったからね。その結果、最初の店舗を2006年にフェラーラにオープンするまで長い時間がかかったんだ。ただこれも実験的な店舗で、ミラノの旗艦店をオープンするまでさらに10年を要した。オリジナルブランドはないけど、ディストリビューションに関しては今もやっているし、実店舗もeコマースもある。ブランドのビジネスパートナーとしてはなんでもそろっている存在になったと思っているよ。

リテーラーとしての店舗展開はフェラーラとミラノだけですが、なぜ?

今は事業としてeコマースに最も力を注ぎたくて、「国外に店舗を開くこと=事業を成長させること」ではないと思っているから、フェラーラとミラノ以外での展開は考えていない。フェラーラはeコマースで扱っている商品を手に取ることができる場所としてオープンしたんだけど、今までの店舗の概念とは全く違う新しいコンセプトにしたくて、本社に隣接させたんだ。訪れた人たちはスラムジャムで扱っている商品と、オフィスで働く社員をガラス越しに見ることができる。商品を売る方法として面白いのはもちろん、スラムジャムが何をしている会社で、どういう人たちが働いているかをクリアにしたくてね。

それでは東京で初となるポップアップストアを決めた理由を教えてください。

eコマースに力を入れていると言ったけど、やっぱり実店舗の存在意義というのは大きいんだ。

ルカのいう通り、今の時代はeコマースがあるからこそ、実際に手に取って触って着てもらうことが重要になってきている。スラムジャムの店舗がない都市で暫定的な再現でもいいから、ビジネスとコミュニティーを構築するための方法としてショッピング体験を提供したかった。だからビジネスとコミュニティーの両面のバランスを考えて、ニューヨークとパリ、そして東京での開催を決めたんだ。この3都市はスラムジャムのDNAに沿っているし、特にアメリカと日本をはじめとした東アジアはeコマースで一番大きい市場で、SNSでのファンも多い。認知度を高める上でもポップアップストアはかなり有益だからね。

デザインコンセプトは?

スラムジャムらしい機能的でクリーンなイメージの買い物がしやすい空間さ。

ニューヨーク、パリ、東京のそれぞれの都市に合うように、スラムジャムのクリエイティブチームが特別に設計したんだ。

5日間の期間中、「アディダス(ADIDAS)」や「1017 アリックス 9SM(1017 ALYX 9SM)」「ヴァンズ(VANS)」などさまざまなブランドとのコラボアイテムを日替わりで発売していましたが、この狙いは?

全てを同時に見せてしまうと一つ一つのアイテムが注目されないし、会場を訪れるたびにいろいろな表情を見せられるから。何が発売されるかを楽しみに訪れてくれるだろう?

訪れてもらうための期待感を煽る狙いだね(笑)。

ポップアップ自体は創業30周年を記念したプロジェクトではないんですね?

そうだね。1月にフィレンツェで30周年記念イベントを開催したけど、今回のポップアップは特に30周年だからというわけではないんだ。次がどこになるかはお楽しみ。

今回の東京でのポップアップをはじめ、日本のブランドをいち早くヨーロッパでディストリビューションし、公式サイトでも「Japanism」のカテゴリーを設けるなど、日本に対する共感度が高いと感じます。

ルカ・ベニーニの個人的なセンスで選んでいることが大きいね。それに、取り扱っている日本のブランドがスラムジャムのDNAやビジョンとマッチした、リスペクトできるブランドだと思っているから。日本の消費者は世界でも一二を争うほど成熟していると感じていて、その感覚を取り入れたいというのもあるよ。

だからこそ日本のブランドとのコラボも多いんですね。

「ネイバーフッド」や「ワコマリア(WACKO MARIA)」とのコラボは、アイデアの方向性も同じだったし、なにより敬意を払っていたからね。

となるとやはり日本に実店舗をオープンしてほしいです(笑)。

オープンしたい気持ちはもちろん僕らにもあるさ!(笑)。

共通したDNAやビジョンのほかに、コラボする上で譲れないスラムジャムの精神はありますか?

プロダクトの先にある、ブランドのバックグラウンドやカルチャーは必要不可欠で、リアルでオーセンティックな顧客がいることにも重きを置いている。あとはスラムジャムを構成するエレメントに音楽やアート、アンダーグラウンドなカルチャーは欠かせないから、そのブランドが持つ世界観も重視しているよ。「アンダーカバー(UNDERCOVER)」がその好例だね。

創業25周年の際には25ブランドとコラボした「Twentyfive Projects」を発表していましたが、30ブランドとコラボする「Thirty Projects」の予定は?

さっきも話した1月のフィレンツェのイベントで、最も長い付き合いの「ナイキ」「ステューシー」「カーハート WIP」とコラボアイテムの発表とエキシビションができたし、今のところ「Thirty Projects」の予定はないよ。

「ナイキ」とのコラボスニーカーはクラシックな雰囲気の“ブレーザー”をベースとしていますが、ハイテクスニーカーやダッドスニーカーの勢いが強い中でなぜ?

「オーセンティックでありたい」という思いの方が強かったからさ。“ブレーザー”はスケートボードからバスケットボール、他のアクションスポーツやパンクをはじめとしたミュージックシーンまで、スラムジャムが大切にしているサブカルチャーをクロスオーバーした存在のスニーカーなんだ。このオーセンティックでオールドスクールな“ブレーザー”を現代的に解釈したくて、「ナイキ」とスラムジャムのクリエイティブチーム全員で作り上げたのが“ブレーザー クラス 1977(BLAZER CLASS 1977)”なんだ。

30年前の創業当初からは、ストリートを取り巻く環境が劇的に変化したかと思います。長きにわたりファションとストリートシーンのサブカルチャーの結びつきの重要性を説いてきた存在として、今のシーンをどう思いますか?

ルカ・ベニーニが最近話してたことなんだけど、2010年頃から環境が変わってきて、ストリートカルチャーがハイエンドなファッションにも取り入れられるようになり、街で着るストリートウエアが“ストリートウエア”というカテゴリーとして成立し始めた。彼はこのことについて、ビジネス的にもカルチャー的にも面白いと思う反面、最近のプロジェクトは短期的なものが多くて「オーセンティックであるためにいいことなのか」という疑問も同時に感じているんだ。

「ローマは一日にして成らず」って言葉があるように、オーセンティックであるためには自然な流れで徐々に成長したり、お互いがリスペクトする同士だけがコラボする方がいいと考えている。短期的なプロジェクトとか急激に変化をするブランド、つまり1~2シーズンでゼロから100まで発展しちゃうようなブランドは、オーセンティックにはなりにくいと思っている。

ハイブランドがストリートの要素を取り入れるようになったことで、何万円もするTシャツと数千円のTシャツが同じラックに並ぶようになったことについては?

とてもいいことだと思っている。スラムジャムは値段よりもプロダクト自体やその背景のストーリーなどを見ているから関係ないんだ。問題は値段じゃないよ。

変化の1つには女性のストリートシーンへの進出もありますが、影響は感じられますか?

主なeコマースの顧客層は世界中にいる18〜24歳の男性。でも君が言うようにユニセックス化の流れも大きくて、eコマースにはウィメンズカテゴリーがまだないにもかかわらず、12〜15%の顧客がメンズのアイテムを買っている女性なんだ。これからもウィメンズの比率は伸びていくだろうし、どう売り上げを増やすかを日々検討中さ。

環境が変化し続けてきた中でもスラムジャムがシーンをけん引してきた理由とは?

自分たちに正直になり、嘘をつかないこと。そしてストリート全体のサブカルチャーを大事にしつつ、クリアなビジョンを持ってビジネスをしてきたからだ。

今、スラムジャムは1つのメディアと同等か、それ以上の影響力を持っていると感じています。今後の青写真を教えてください。

いい質問だね、ありがとう(笑)。ディストリビューションから始まって30年、今ではリテールからブランドのコンサルティング、音楽やアートイベントまでも開催するようになり、僕らのファンはこれまで以上に親近感を抱いてくれるようになったと思う。ルカ・ベニーニが言っているように、これからもいろいろなブランドのパートナーとして、ファッションだけじゃない全てのサブカルチャーを網羅してサポートできるような会社にしていきたいんだ。


熊本のセレクトがたなかみさきとコラボ

熊本のセレクトショップ、アートワーク(ARTWORK)は1月30日から、イラストレーターのたなかみさきとコラボレーションした展覧会「プライベートジェットストリッパー」を開催する。場所は鶴屋百貨店東館で、“服を着ること、脱ぐことを嗜む女性”をテーマにした作品を展示、今回のために製作したTシャツやパーカ、バッグなども販売する。2月18日まで。2月2・3日にはたなかみさき本人も在廊予定だ。

アートワークは「アクネ ストゥディオズ(ACNE STUDIOS)」「コーシェ(KOCHE)」「ステラ マッカートニー(STELLA McCARTNEY)」「ハイク(HYKE)」などを扱っており、今なおセレクトショップの力が強い熊本で有力なショップの一つ。すぐ隣に位置する同系列のメンズのセレクトショップ、メンフィス(MEMPHIS)は「ビズビム(VISVIM)」「カラー(KOLOR)」「ソフネット(SOPHNET.)」「オーラリー(AURALEE)」などのメンズブランドを扱っている。

「プライベートジェットストリッパー」
場所:鶴屋百貨店東館1階
住所:熊本市中央区手取本町6-1


トップ ニュース 西武船橋店が50年の歴史に幕 別れを惜しむ人が殺到 前の記事 ニュース 次の記事 西武船橋店が50年の歴史に幕 別れを惜しむ人が殺到

そごう・西武は28日、西武船橋店(千葉県)の営業を終了し、50年の歴史に幕を閉じた。最終日の今日は朝10時の開店前に300人が列を作り、店内は終日にぎわった。閉店セール目的だけでなく、顔なじみの販売員と別れの挨拶をしたり、記念撮影したりする姿があちこちで見られた。夜8時の閉店時には、セレモニーは行われないとアナウンスされていたにも関わらず、最後を見届けようと多くの人が殺到。大勢の人がシャッターが下りる瞬間をカメラに収めていた。

最終日の今日は昨年の同日に比べて5倍の約7万人が来店し、売上高も4倍に跳ね上がった。50%オフなどの特価で販売していたマフラーやスカーフなどの婦人雑貨、婦人靴、紳士のシャツやネクタイの売り場は、特に黒山の人だかりになり、レジには長い行列ができていた。

船橋市在住の女性は西武船橋店と同じ年齢で「人生はこの店と共にあった」という。「子供のころから家族で西武に行くのが楽しみだった。社会人になって都内で働くようになっても、有楽町や渋谷の西武がお気に入り。西武にはおしゃれなイメージがある。地元からなくなるのはショック」とさみしそうに話した。鎌ヶ谷市から来た50代の女性も「船橋駅で乗り換えるので、子供のころからよく通っていた」と振り返る。「社会人になって初任給で高いブランドの服を買った。初めて作ったクレジットカードがセゾンカード。大人の仲間入りができてすごくうれしかったのを覚えている。北口の東武(百貨店)が庶民的なのに対し、西武はあか抜けていた」。

入口で看板をバックに記念撮影していた60代の男性は同店のOB。「昭和53(1978)年に西武百貨店(当時)に入社し、初めて配属されたのが船橋店だった。大規模改装したときで、周辺の団地に売り込みをかけたら、驚くほど多くのお客さまが来て下さった。いま振り返れば良い時代だった」と感慨深げに話した。

西武船橋店は、船橋市が東京のベッドタウンとして急速に人口を増やしていた1967年に開業。ピーク時の92年2月期には売上高551億円を誇っていたが、2017年2月期には169億円と7割も落ち込んでいた。近年は営業赤字が続いており、業績不振から構造改革を進めるそごう・西武は閉鎖を決めた。そごう・西武は同じく28日、西武小田原店(神奈川県)も営業を終了した。


ポール ジョーがマデュラとのコラボクッションを発表

ポール ジョーがフランスのインテリアデザインブランド「マデュラ」とパートナーシップを結び、コラボリビングコレクションを発売するというニュースが飛び込んできた。

マデュラは、フランスで誕生し、創業40年を迎える人気インテリアデザインブランド。フレンチクラシックなデザインと、リーズナブルな価格帯でおしゃれなパリジェンヌからも人気を集めている。 そのマデュラのホームウェアラインに、ポール ジョーらしいキュートなひねりあるエッセンスを加えたコラボアイテムが9/12から発売される。

日本で発売されるのはクッション! イギリスの典型であるハンティングの風景からインスピレーションを得たプリントや、羽がデザインされたリバーシブルクッションなど……個性的だけど、どんなテイストの部屋にもマッチするデザインが揃った。部屋の雰囲気をブラッシュアップしてくれること間違いなし。

各クッション ¥6,000(税別)
全国のPAUL & JOEショップ、髙島屋横浜店(期間限定ショップ)、オンラインショップにて9月12日(金)より発売スタート
※一部展開の無い店舗がございます。