2024日本絶対流行るおすすめカラー/アイテム/ブランドをご紹介

2024年に日本で絶対流行るおすすめのカラー、アイテム、ブランドの紹介

「シャネル」が春画展を開催 春画とブランドをつなぐストーリーとは?

シャネルは東京・銀座のシャネル・ネクサス・ホール(CHANEL NEXUS HALL)で、展覧会「ピエール セルネ&春画」を行っている。4月7日まで。喜多川歌麿や葛飾北斎ら、名だたる浮世絵作家による春画とフランスの現代作家ピエール・セルネ(Pierre Sernet)の作品を組み合わせた、時空を超えたコラボ展だ。

さて、“春画”という言葉から何を連想するだろう?春画は江戸時代には“笑い絵”とも称され、性描写と笑いが同居したユーモアあふれる芸術性の高い浮世絵として認知されていたという。だが、時代と共にイメージが変化し、時として色眼鏡で見られがちな母国日本に対し、海外での注目は年々高まりを見せている。その最たる要因は、2013年10月より約3カ月にわたって大英博物館で行われた展覧会「Shunga : Sex and Pleasure in Japanese Art (春画:日本美術における性のたのしみ)」展が成功を収めたこと。同展はおよそ9万人という来場者を迎えた。

こうした経緯をよく知る人物の一人が、今回のシャネル・ネクサス・ホールでの展覧会に春画のコレクションを出品している浦上満氏。浦上氏は、東洋古美術の専門美術商「浦上蒼穹堂」創立者であり、前述の大英博物館の春画展にも出品者ならびにスポンサーの一人として協力した人物だ。氏いわく、「(性的描写の部分で日本では色物として扱われることもあるが)良い春画はきれいなんです」。ちなみに、浦上氏は父親が浮世絵ならびに東洋陶磁のコレクターで、山口県立萩美術館の浦上記念館は、その名の通り浦上氏の父親が浮世絵と東洋陶磁を寄贈したものだ。そんな家庭環境も伴い、浦上氏が学生時代に魅了され収集した「北斎漫画」(葛飾北斎のスケッチ画集)は1500冊ほどに上るという。

大英博物館での展覧会後、海外からは浦上氏に続々と春画コレクションの出品依頼が届いた。そんな中、浦上氏は日本での春画展の開催を夢見て、その実行委員会の中心人物として奔走。そして遂に15年9月、東京・目白台の永青文庫にて念願の「春画展」を実現した。この展覧会の図録作成にあたり寄稿を願った人物こそが、日本文化に造詣の深いリシャール・コラス氏(Richard Collasse、シャネル(株)の前社長で、現在は同取締役会長兼本国のトラベル・リテール事業の責任者)。その時の出会いがおよそ4年の歳月を経て、シャネル・ネクサス・ホールでの本展開催につながった。

「ピエール セルネ&春画」展はコラス氏の発案により実現。春画と絶妙な“対”をなすのは、パフォーマンスアーティスト・写真家として活躍するピエール・セルネの写真作品「Synonyms(類似表現)」だ。彼のミニマル・アートとも称したい、極シンプルなラインが描写するセクシーな作品は、鑑賞者のイマジネーションの世界を豊かに花開かせてくれる。「文化的、民族的に異なる背景を持つ個人とカップル、両方の肉体を撮影した。直接的ではなく、彼らの影が残す束の間のカタチだけを記録することを選んだ」と、セルネ氏はコメントしている。モノクロのシルエットが浮かび上がる作品と、その被写体の名前のみが記されたタイトル。そこには、性別、国籍を超えて派生する多様性と共通性、そして異なる文化の受容、という作家の深遠なる思いが込められていると聞き、心ときめく。

本展では、シャネルならではのエスプリの効いた会場構成も楽しみの一つにもなっている。あたかも江戸時代と現代を自在に行き交う“アートな春”の小路散歩のような設えがお待ちかねだ。なお本展は前期と後期で作品の入れ替えが行われる。また4月13日から5月12日まで開催されるKYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭のプログラムとして巡回予定だ。


「モンクレール ジーニアス」 × クレイグ・グリーン 19年春夏はテントや凧に着想したコレクション

モンクレール Tシャツ コピーは、世界的クリエーターがデザインを手掛ける「モンクレール ジーニアス(MONCLER GENIUS)」から、英メンズファッションデザイナーのクレイグ・グリーン(Craig Green)による“5 モンクレール クレイグ・グリーン”の19年春夏コレクションを10日に世界同時発売した。日本では一部の直営店舗およびドーバー ストリート マーケット ギンザ(DOVER STREET MARKET GINZA)など一部のセレクトショップで取り扱う。

テントや凧からインスピレーションを得たというコレクションは、ボリューミーなシルエットやライン使いが目を引く。 ロープのストリングが特徴的なフーデッドケープ(36万9360円)は、タフな素材使いでダイナミックなシルエットを際立たせた。 他にもジャケットやブルゾン、フィッシュテールパーカ、ワークシャツ、トラウザーなどをそろえ、いずれもグリーンやイエロー、オレンジ、コバルトブルーなどビビッドなカラーリングが目を引く。随所にあしらわれたプリントやインターシャは、スポーツカイトにオマージュを捧げたディテールだ。

ロンドン生まれのクレイグはセント・マーチン美術大学を卒業後2012年に自身の名を冠したブランドを発足。14年の「ブリティッシュ ファッション アワード」の新人デザイナー賞や16年の「BFC/GQ デザイナー メンズウェア ファンド(BFC/GQ Designer Menswear Fund)」を受賞した。


オリラジ中田の「幸福洗脳」 ただならぬブランド名の先に見据えるものとは?

今やファッションブランドを手掛けるタレントやインフルエンサーなども多い時代。お笑いコンビ、オリエンタルラジオの中田敦彦もその1人だ。「『シュプリーム(SUPREME)』を超えるアパレルブランドを作る」という思いから中田により命名されたブランド名は「幸福洗脳」。「シュプリーム」のどこをどう意識すればこの名前になるのか、一見すると謎が多い同ブランドは現在、ECと乃木坂の店舗を中心にアイテムを販売。1万円のTシャツをメインに、ライダースやシルバーアクセサリーなどの商品を拡充している。中田は一体なぜ、アパレルブランドをスタートしたのか?なぜ、「幸福洗脳」という恐ろしいブランド名になったのか?商品が売れていないなどの噂をものともせず、「ピンチこそがチャンスだ!」と豪語する中田の真の狙いに迫る。

1982年生まれ。音楽ユニットRADIO FISHやオンラインサロンの運営など幅広く活動。2018年秋に「幸福洗脳」をスタートし、同年店舗を東京・乃木坂にオープン。アパレル業界の法則を無視した販売方法から心配するものも多いとか……
アパレルブランドを設立した経緯は?

中田敦彦(以下、中田):僕が所属している音楽ユニットRADIO FISHのライブグッズを売ろうとしたことがきっかけでした。グッズのTシャツを1万円で売ろうとすると「それでは売れない」「高い」と言われる一方で、アパレルのTシャツは1万円で普通に販売されている。コットンのボディーにプリントがされているのは同じなのに、何が違うんだ?と思い、真相を解明するためにアパレルを始めました。

「シュプリーム(SUPREME)」を意識しているとのことだが、それはなぜ?

中田:ブランドを手掛けるに当たり必要なのが、ブランド名とイチオシの商品。そう考えた時に頭に浮かんだのが「シュプリーム」でした。赤いボックスロゴの白Tはなぜ、人気が出たのか。上着を着ても見える位置にワンポイントのロゴが入っているデザインがいいのではないかと考えました。ただの白Tだと、下着感が強い。胸にワンポイントデザインを入れても、ジャケットを着たら隠れてしまう。だから、「幸福洗脳」のロゴを「シュプリーム」のロゴと同じ配置でデザインしました。

どういった理由で「幸福洗脳」というブランド名にした?

中田:まず前提として、一般的なTシャツのロゴで大切なのは、 “意味の分からなさ”。お笑いでも「気を付けて~って言っているやつのTシャツに“DANGEROUS”って書いてあった」なんてネタがあるように、意味が分かるといじられてしまうんですよ。「シュプリーム」も、その言葉が“最高”を意味していることを知らない人も多い。いじられないで、デザインとして文字がさりげなくTシャツに入っているのが正攻法。ただ、僕は今まで現行のルールの真逆を狙い、最短距離で突き抜けてきた。「武勇伝」も、漫才が主流だった中でリズムネタを前面に押し出してM-1の準決勝まで進み、「Perfect Human」も、周りの芸人が漫才やコントしかしない中で、歌ってみようと思いヒットした。Tシャツに関しても同じで、“日常に溶け込む意味の分からない英語”がロゴとして主流なら、僕は“日常に支障をきたす意味の分かる漢字”でいこうと思ったんです。

……なるほど。当初は商品が売れていなかったという噂もあるが?

中田:スタート時はちょっと柔らかめのデザインのモノも含め、4種類のアイテムを販売したんですが、一番打ち出したい「幸福洗脳」のボックスロゴTだけは全く売れなくて。SNSでも告知をしたし、ファンが買ってくれると思ってたんですが。ただ、よくよく考えればブランドをスタートしたのは秋なのに、Tシャツをメイン商材にしたのがそもそもの間違いだったのかも。周りにも「もう寒くなるよ」って言われて、馬鹿な⁉半そでを着ないだと⁉と思ったのを覚えています。

売るための対応策などは?

中田:売れなくて気づいたのが、僕らのファンは女性がほとんどなことと、女性と男性のファッションに対するスタンスの違いです。女性はTPOで服を使い分けていて、デートだけでも銀座や箱根、代官山など場所でコーデが分かれる。一方で男はシンプルで、自分の好きなもの、“イズム”を着ているんですよ。例えばYAZAWAのファンは、コーデに合わせやすいからではなく、YAZAWAが好きだからグッズを買う。長渕剛のファンも、彼が好きだから長渕のような格好をしている。だから「幸福洗脳」でも“イズム”を売ろうと。

……。売れなくてラジオでキレたというのは本当?

中田:キレたというより、強く呼びかけたんです。あらゆる物語は欠落から始まる。どんな主人公も満たされている状態では始まらない。オシャレでもないのに、声高に、そして得意げにブランドを始めると宣言し、ファンが買うだろうと甘えた見込みを持っていたのに、1着も売れていない。俺はこんなに赤っ恥をかいている。しかし、俺は宣言する。このわけの分からない、高い、1枚も売れていないかつ売れそうにないTシャツを売っている「幸福洗脳」こそがいずれバズると。その現象をエンターテインメントと呼びたい。ラジオを聴いている人たちよ、もし面白いことをしたければ、この恐ろしいTシャツの購入者にならないか、と誘ったんですよ。結果、徐々に売れ始めましたね。

乃木坂の閑静な住宅街には店舗もオープンしている。その理由は?

中田:ネットだけで売ってもライブ感が薄い。ファッションが好きな人にリアル店舗を出したいと相談もしましたんですが、店はリスクしかないと反対されたんですよね。だったら僕は逆に店舗を出そうと決心しました。リアル店舗はリスク、というのは普通に出店しているから。面白い店であれば、場所などは関係なく、人が集まるはずだと考えたんです。そこで乃木坂の気に入ったビルに出店しました。

乃木坂に出店したことは成功だった?

中田:出店した後に裏原宿に行ったのですが、人通りがとにかくすごくて、「こっちだったか~」と後悔しました。今でも乃木坂でよかったのかと毎日自問自答しています。

現在は革ジャンや枕など、アイテムの種類を拡充しているが、その意図は?

中田:僕もけっこう小心者で、売り上げが落ち込むとすぐにへこんでしまう。漢字じゃなくて英語のロゴにしてみたり、黒いTシャツ以外のカラーバリエーションに増やしたり。でも、そこで気づいたのが、「何でもアリにしてしまうと、何者でもなくいなってしまう」ということしでした。YAZAWAが「やざわ」や「矢沢」になったらアイデンティティーを失うのと一緒です。そのあたりからブランドはただのコメディーのつもりでしたが、違う存在になってきたなと感じました。革ジャンや枕以外にも、アクセサリーや靴なんかも売っているのですが、これらは職人さんたちを応援するためなんですよ。下請けとして大量のモノを爆安で作って苦しんでいる職人さんたちがいる。彼らと一緒に、彼らが作りたいモノを「幸福洗脳」というプラットフォームを通じて適正価格で販売する。それが彼らを幸福にするんじゃないかなと。

今後の目標は?

中田:もっと多くの人を巻き込んでビジネスを拡大させていきたいですね。アパレルだけでなく、あらゆるコンテンツに「幸福洗脳」印を付けて、適正価格で販売していくつもりです。いずれは「幸福洗脳」がライフスタイルに根付き、「無印良品」の隣に「幸福洗脳」の店舗があるかもしれません(笑)。みんなの力で行けるところまでいかせてください、と思っています。


藤原ヒロシ × ポケモンの全貌が日本初公開 「誰もが着られるデザインにした」

藤原ヒロシとポケモンの合同プロジェクト「サンダーボルト プロジェクト(THUNDERBOLT PROJECT)」は「アマゾン ファッション ウィーク東京(Amazon Fashion Week TOKYO以下、AFWT)」最終日の10月20日、渋谷ヒカリエのヒカリエホールAで国内初となる展示を行なった。商品の他、10月にニューヨークで開催されたフェス型イベント「ハイプフェスト(HYPEFEST)」での商品発表の映像を公開した。

お披露目された商品はTシャツやフーディー、ブルゾンの他、キャップやトートバック、コインケース、ピカチュウのぬいぐるみなどさまざま。藤原ヒロシが手がける「フラグメント デザイン(FRAGMENT DESIGN以下、フラグメント)」のロゴや「サンダーボルト プロジェクト」仕様のロゴの他、シルエットのみにしたり、オールブラックにしたりしたピカチュウを各アイテムに施している。展示に合わせ、来場した藤原ヒロシはプロジェクトについて「『フラグメント』のロゴは雷で、ポケモンも雷がアイコンとなっていて不思議と親和性があった。アイテムは若い子に人気のポケモンを、誰もが着られるように意識してデザインした。プロジェクトを通じて、ポケモンの人気が自分の想像以上だったということも分かった。これからも続けていく予定なので、楽しみにしていてほしい」と語った。

商品の展示に合わせ、年内に国内で予定しているポップアップストアの最新情報を発表した。第一弾として、藤原ヒロシの「ザ・コンビニ(THE CONVENI)」とタッグを組み「銀座ソニーパーク(GINZA SONY PARK)」に年内にオープンする。発売するアイテムは未定。