その理由のひとつは、バイクが自動車よりもニッチで、あえて言えばクールであり、ブライトリングはそれを全開で受け入れているように見えるからだ(これは1年で2度目のバイクとのコラボレーションであり、ブライトリングのCEOジョージ・カーン氏が熱心なバイクライダーであることも後押しする)。一方、このコラボレーションの両社には強い歴史があり、信頼性を高めている。
ブライトリング スーパーオーシャン オートマチック48 V17369161C1S1
型番 V17369161C1S1
機械 自動巻き
材質名 チタン(DLC加工)
ブレス・ストラップ ストラップ
タイプ メンズ
カラー ブルー
外装特徴 回転ベゼル
ケースサイズ 48.0mm
防水性能【公称】 300m
付属品【詳細】 内箱
外箱
ギャランティー
陸・海・空、あらゆる冒険のパートナーを務めるブライトリング。
こちらの【スーパーオーシャン オートマチック48】は迫力の直径48mmのブラック・チタンケース(DLCコーティングを施したチタン)に耐久性に優れたブルーセラミックベゼルを合わせた、プロフェッショナルダイバーウォッチです。
軟鉄製インナーケースを採用することでムーブメントを磁界の影響から守り、また9時位置のケースサイドに設けたロック機構によりベゼルの誤作動を防ぎます。
視認性を高めるためにルミノバ夜光を塗布したインデックスは大きく、針は太く、秒針先端の三角部分にはオレンジのペイントが施されています。
トライアンフは今年120周年を迎える。このイギリスのブランドは、主要なオートバイの革新と開発を支え、オートバイの陸上速度記録を5回更新した唯一のメーカーであるなどの賞賛を受けてきた(事実、1955年から1970年のあいだ、約1ヵ月を除いて世界最速オートバイのタイトルを保持していた)。ディーンやブランドはもちろん、スティーブ・マックイーンが『大脱走』で1962年のTR6 650トロフィーをジャンプさせてクラッシュさせたり、トム・クルーズが『ミッション・インポッシブル:II』でトライアンフ2台(デイトナT595とスピードトリプル)、『オール・ユー・ニード・イズ・キル(原題: Edge of Tomorrow)』でスラクストンを走らせたりと、バイク好きにはたまらない歴史がある。最近では、ボンド映画の最新作『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』でタイガー900とスクランブラー1200がかなり過激なスタントを披露している。この時計は、カフェレーサー文化への敬意を表しており、バイクにあまり詳しくない人(筆者もそう)にとっても、説得力のあるストーリーになっている。
トライアンフ同様、ブライトリングのトップタイムはインサイダーとアウトサイダーの両方の魅力を備えている。この時計と印象的なゾロマスク文字盤は、1960年代に流行に敏感なスウィンギング・シックスティーズのために作られた大胆な作品として、時計史にその名を刻んでいるのだ。そして、ボンド映画とのつながりもある。1965年の『サンダーボール作戦』では、改良されたトップタイムが重要な役(世界を救った)を務めた。この時計は2013年にクリスティーズのポップカルチャー・セールで10万3875ポンド(約1575万円)という高値で落札されたのだ。
これらの歴史的な一致は、ブライトリングとトライアンフの両方が注目され、新しいオーディエンスを引きつけることを意味する。それこそコラボレーションの目的だ。実際、これはすでに軌道に乗っているようで、英国市場に割り当てられたトライアンフ ツインスピードのモーターサイクル50台は、先週の提携発表から12分以内にすべて購入された。購入者は間違いなく自分のバイクの固有番号がブライトリングに刻印されることを熱望したのだろう。
さて、宣伝はさておきこの時計は実際に魅力的だ。アイスブルーの文字盤は実に美しく、一瞬にして注目を集め、黒のタキメータースケール、黒のサブダイヤルとロゴ、黒いパンチングレザーストラップとのコントラストが特に際立っている。“角張った丸い”カウンターとオーバーサイズのマッシュルームプッシャーは、1960年代の時計とそのレトロな幾何学的形状への変わらない熱狂を伝えるものだ。ブライトリングのCal.23は、ロレックスやオメガと並んで、最高のクロノメーターを提供する卓越した時計メーカーであることを証明している。このモデルは、ブライトリングとトライアンフの長年にわたるパートナーシップの最初のモデルであり、今後どのような展開が待っているのか興味深いところだ。
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