エルメスのエヴリン|サイズや年式による特徴のご紹介
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はじめに
エルメスの中で、最もポピュラーなショルダーバッグといえば「エヴリン」ではないでしょうか。
「H」のマークがパンチングされている独特なデザインと、肩かけでもカジュアルになりすぎない上品さは、まさにエルメスの革製品だけがもつ魅力ではないでしょうか。
ちなみに、エヴリンはフランス語で「生き生きとした」や「気持ちの良い」という意味があります。その名が示すように、革製品ではありながら見た目以上に軽く使いやすいバッグとして愛されています。
今回は、そんな、エルメスのショルダーバッグで最も歴史があるエヴリンについて説明していきます。
エヴリンのサイズ
エヴリンのサイズ展開は5つ。それぞれのサイズの特徴を説明していきます。
■ TPM
横幅18㎝、高さ20㎝程度のミニバッグです。以前はこのサイズにだけ、革製のショルダーストラップがショートとロングの2パターンで製造されていました。
現行のデザインでは、キャンバス生地のストラップになり、長さはロングタイプのみ製造となっています。
ミニバッグがトレンドになっているので、以前より需要が高まっているサイズといえます。
■ PM
真ん中より一つ下のサイズとして展開されていますが、女性によく使われるサイズです。
MMサイズと比較して、横・縦の作りが2㎝程度しか変わらないので、一目ではわかりにくいですが、横に並べて見ると、大きさの違いがはっきり分かります。
■ MM
PMサイズと間違われがちですが、すこし大き目に製造されたサイズです。
大きさの違いが分かりにくいので、PMサイズと迷われる方がいらっしゃいます。
お客さまの身長などによって変わってきますが、個人的には、ひとつ下のPMサイズがオススメです。
その理由は、収納力がそれほど変わらないという点以外にも、できるだけ小さめのサイズを選んだ方が、身に着けたときの印象も上品に見えるためです。
■ GM・TGM
GM以上のサイズは、多くの女性が身に着けると身幅から大きくはみ出してしまうため、「いつも荷物をたくさん入れたい」と思われる方以外には使いづらいサイズかもしれません。
ただし、男性であればGMサイズからでも体にフィットするので、夫婦や恋人同士のシェアバッグとして兼用で使用される方もいらっしゃいます。
▼TPM・PM・GMのサイズ比較
エヴリンのデザイン
エヴリンは年式によって、構造が変化するシリーズです。
基本的には年数を重ねるごとに使い勝手は良くなります。
ここでは、初期の構造から順に説明していきます。
① エヴリン
初期に製造されたデザインです。
現在の構造と比較すると、非常にシンプルな構造になっています。
また、このタイプだけに内ポケットがついているのも、大きな特徴です。
② エヴリン2(エヴリン ドゥー)
初期タイプと比べると、内ポケットがなくなった変わりに、背中側にポケットがついています。製造は15年程度前から作られるようになりました。
③エヴリン3(エヴリン トロワ)
5年程前から製造されている現行のデザインです。
大きな変更点としては、ショルダーストラップの長さが調節できる金具がついています。そのため、自分の身長にフィットした位置に合わせることができるようになりました。
エヴリンの素材バリエーション
エルメスのバッグは素材とカラーの組み合わせでガラッと印象が変わるため、ご自身にとってお気に入りの素材を見つけることも楽しみのひとつです。
トリヨンクレマンス
定番素材でエヴリンの中で一番人気の高い素材です。
雄牛の革を使用した素材でトゴと比較すると目が少し大きく、若干柔らかみのある質感が特徴です。
エプソン
雄牛の革に細かい型押し加工を施した素材です。張りがあり固い素材感から、型崩れしにくいことが特徴です。
トワルアッシュ
2種類の異なる糸で平織りしているため、丈夫で摩擦に強いのが特徴のキャンバス生地です。
年式によるエヴリンの構造の違い
少しマニアックな話ですが、バーキンやケリーの製造刻印の位置が違うように、エヴリンも年式によって、製造刻印の位置は異なってきます。
①初期タイプ
ストラップの付け根の革に彫り込まれています。外側からでも見えるので、ご存知の方も多いかもしれません。
②エヴリン2以降
前面のベルト部分の裏側に刻印されています。
表からは見えないため、気づいていない方も多いのではないでしょうか。
また、職人などによっては、初期タイプと同じくストラップの付け根の革に刻印されていることもあります。
ストラップがお洒落なエヴリン
「H」のマークがパンチングされているバッグ本体のデザインはそのまま変わらずストラップのデザインが新しいエヴリンをご紹介します。
カラーバリエーションがそれぞれ異なりバイカラーが可愛いです。
ぜひ好みのカラーを見つけてみてください。
エヴリン アマゾン 16㎝ 065084CK
ストラップが1本のラインと2色のカラーコンビネーションになっています。
ミニサイズにエルメスオレンジのFEUがとてもマッチしていて可愛い組み合わせです。
エヴリン3 ティルト PM 071937CK
ストラップが2本のラインで2色のカラーコンビネーションになっています。
カジュアルな装いにピッタリです。
エヴリン アマゾン 16㎝ ジグザグ
ストラップがジグザグ模様のデザインになっています。
個性的なデザインが目を引きます。
まとめ
エルメスのバッグは長い歴史を持っていても、デザインが大きく変わるということはあまりありません。
しかし、年式によって構造は変化していきます。さらに生産量の少なさや、現行では製造されていないカラー、素材が数多くあり、エルメスの製品はまさに”一期一会”といえるのではないでしょうか。
新作のバッグだけにとらわれず、自分のファッションやライフスタイルにとって一番合うバッグを見つけるという楽しみ方もあるのではないでしょうか。
あなたに一番合ったバッグをぜひ見つけてみてください。
出典:https://www.komehyo.co.jp/brand-note/article/664