2019-20年秋冬シーズンのパリ・メンズ・ファッション・ウイークで、現地時間17日に「ヨウジヤマモト(YOHJI YAMAMOTO)」が、同18日に「コム デ ギャルソン・オム プリュス(COMME DES GARCONS HOMME PLUS以下、オム プリュス)」がランウエイショーを行った。日本を代表する両ブランドに共通しているのは、国内外に熱狂的なファンを抱えていること。流行に左右されることなく、一途にブランドを愛し続ける顧客が多く、ショー会場にはそんなファンが多数訪れる。
「ヨウジヤマモト」の来場者は、ボリュームのあるシルエットをそれぞれの体型に合わせてアレンジするスタイリング功者が目立った。個性の強いプリントアイテムを、自らのキャラを熟知して取り入れる着こなしはファンならでは。足元は「バレンシアガ(BALENCIAGA)」の“トリプル S(TRIPLE S)”や“トラック(TRACK)”など、ダッド系シューズと好相性のようだ。
「オム プリュス」の来場者は、ジャケットやチェスターコートのきれいな着こなしが印象的。ただ決してコンサバではなく、スタイリングやアクセサリーで破壊的要素を加えてパンクやクレイジーに仕上げていた。「ナイキ(NIKE)」とコラボレーションしたシューズを着用しているファンも複数見られた。また、「ヨウジヤマモト」の象徴的なコートをまとう来場者もいた。
両者共にキーカラーの黒いコーディネートが多数の“黒の対決”は、「ヨウジヤマモト」の着用者がわずかに上回っていた印象。しかし個性の強さは「オム プリュス」も全く引けをとっておらず、互いに譲らない結果となった。